2023-01-01から1年間の記事一覧

Isobaric方式スピーカの製作 〜SONYスピーカSS-M95HDのアップサイクル〜

1) SONYスピーカSS-M95HDの印象 20年近く前の2007年に発売されたSONYの4inクラスの2wayバスレフ型スピーカSS-M95HDがあります。 メーカのサイトによると、このスピーカの特長は、•120mmの軽量で丈夫な「アラミド繊維製コーンウーファー」を搭載。•カーボンED…

ダイアトーン DS-66EXのレストア(その3) レストア後の最終総合特性編

<レストア後の最終総合特性編>ウーハーとミッドレンジ、ツイーターに対するエッジの柔軟化を主体とした初期特性の回復の試みは一通り完了しました。そこで、密閉型エンクロージャーに各ユニットを戻して周波数特性を確認してみました。ネットワークはそのま…

ダイアトーン DS-66EXのレストア(その2) ミッドレンジ編 & ツイーター編

<ミッドレンジユニット編> <ミッドレンジユニットの特性調査> エンクロージャー から取り出したミッドレンジユニットです。金属ネットは外してあります。 ミッドレンジのインピーダンス特性を調べました。 共振周波数fsのピークは高音域側に裾を引いていまし…

ダイアトーン DS-66EXのレストア(その1) ウーハー編

<ウーハー編> Diatone DS-66EXは製造から40年近く経ち、所有するスピーカのウーハーの布エッジは、例に漏れず、カチカチに硬く低音が出ません。そこで、このDS-66EX本来の音を取り戻すことに挑戦しました。 <スピーカ状態の調査> スピーカの状態を把握すべく…

3inchスピーカユニット PM-M0841CKを味わう(5)

5)ダブルバスレフ方式PM-M0841CKのまとめ 評判の良い3インチスピーカユニットPM-M0841CKを用いて、ダブルバスレフ方式のスピーカを自作しました。 ①SPLの周波数特性を調べたところ、11kHz付近にブレイクアップよる大きなピークがありました。 ②気になるこの…

3inchスピーカユニット PM-M0841CKを味わう(4)

4)ノッチフィルタを追加したSPL特性(メッシュカバー無し) ノッチフィルタの有無による周波数特性の違いを示します。 <黒:ノッチフィルタ有り、緑:ノッチフィルタ無し> 追加したノッチフィルタによって、11kHzでのブレイクアップピークを約8dB程下げることが…

3inchスピーカユニット PM-M0841CKを味わう(3)

3)ノッチフィルタの作製 ブレイクアップピーク近傍でのSPLの周波数特性の乱れを見てしまうとフラットな特性にしたくなります。 そこで、ブレイクアップピークを抑えるためのノッチフィルタを追加することにしました。並列型のLCRフィルタで、音質劣化を出来…

3inchスピーカユニット PM-M0841CKを味わう(2)

2)SPLの周波数特性 スピーカユニットの軸上30cmでの周波数特性を調べた結果です。 バッフルステップによる2kHz近傍での音圧上昇、エッジ共振に起因する4kHz付近のデップ、また、11kHz付近にはブレイクアップよる大きなピークがあります。この大きなピークを…

3inchスピーカユニット PM-M0841CKを味わう(1)

1)エンクロージャーの製作 Amazonで評判の良い3inスピーカユニットPM-M0841CKを用いてダブルバスレフ方式のスピーカを作りました。 周波数特性における数百Hzでの中弛みを避けたいと考えて、ダブルバスレフ方式にしました。 サイズは124Wx253Hx204Dで、12mm…