3inchスピーカユニット PM-M0841CKを味わう(2)

2)SPLの周波数特性

スピーカユニットの軸上30cmでの周波数特性を調べた結果です。

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バッフルステップによる2kHz近傍での音圧上昇、エッジ共振に起因する4kHz付近のデップ、また、11kHz付近にはブレイクアップよる大きなピークがあります。この大きなピークを除けば、60〜20kHzで概ね ±5dB程度に収まっています。

インピーダンス特性は、ダブルバフレフ方式なのでピークが三つあります。第一ポートによる300Hz近傍のピークは思った程大きくありませんでした。

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次に、スピーカユニット軸からの角度による SPLの周波数特性を調べました。15°、30°では、3kHz以上からSPLが低下し始め、ブレイクアップ後は極端に音圧が下がってしまいます。この時、軸上の音圧に大きな低下はありません。

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<黒:0°、青:15°、灰:30°>

金属メッシュカバーのSPLへの影響は、思っていたよりも小さいものでした。下図で、黒線はカバー無し、青線はカバー有り、です。大きく違うところは、4kHz近傍と、ブレイクアップピークでの、いずれも3dB程度の音圧低下が有ります。メッシュカバーを外した方がスピーカ本来の特性が得られますが、その違いはそれ程大きくありません。

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<黒:メッシュ無し、緑:メッシュ有り>